shiryoucomneeもエージェントとして
カナダ留学のお手伝いをさせてもらっていますが、
今日は自戒の意味もこめて、
留学エージェント業界についてちょっと辛口に。

エージェントは、手間を少なくしたり、
出発までの不安を軽減させられる利用メリットがありますが、
中には悪質な業者もいるので注意が必要です。

どういったことが行われていて、
どこに注意をすればいいのかをご紹介します。

 

留学エージェントの問題点(1)

手数料・サポート料を明記しない

「1ヶ月ホームステイプラン」などのパッケージプランに多いのですが、
トータル費用(航空券は別のことも)が○○万円となっていて、
手数料が明記されていないパターンです。

プランの中でフルサポートをうたって、
渡航前・渡航中のサポートは充実しているようにみえますが、
実はこれは無料でも提供しているエージェントがたくさんあるもの。

学校の授業料、ホームステイ費用、空港送迎費用、と
それぞれにかかる費用を割り出してみると、
トータル費用との差額=エージェントのサポート料・手数料
が見えてきます。

有料でサポートを提供すること自体は、
会社の方針なので別にとやかく言うことではないですが、
それにいくらかかるのか、
費用対効果はどれくらいになるのかは
利用者にしっかりと提示することが必要だと思っています。

 

独自の為替レートを採用している

海外の学校の授業料は現地の通貨で決められています。

カナダを例にすると、だいたい1ヶ月のお申込みで1,200カナダドルくらい。

金融機関で送金をすると、TTSレート(円→カナダドル)が採用され、
それに各金融機関の海外送金手数料が加算されます。

このレートを、独自に+5円などで設定している会社があります。

例えば、本当は$1=80円で送金ができるのに、
独自レートで$1=85円で設定されていた場合、
$1,200×80円=96,000円
のところが
$1,200×85円=102,000円
と、6,000円も余計にかかってしまうのです。

3ヶ月、6ヶ月以上のお申込みであれば、その差はさらに開きます。
余計にかかった費用=ほぼそのままエージェントの為替差益、になります。

「為替差損を避けるために、独自のレートを設定しています」
と宣言をしているところもあれば、
何も言わずに独自のレートで計算した請求書を発行しているところもあります。

為替について詳しい人はそんなに多くありません。
知らなければそのまま払ってしまいますよね。

一番確実なのは、学校に直接お支払いができないかを確認することです。

ただ、海外送金は手間と時間がかかるということと、
お支払いの流れとして直接の支払いができない場合もあります。
エージェントにお支払いをする場合には、
どの金融機関のいつのレートを採用しているのかを明確にして、
不必要な為替差を容認しないことが大切です。

 

大切なのは、わからないままお支払いを進めないこと

よくわからないままお支払いを進めてしまうと、
思わぬことにお金がかかってしまうことがあります。

留学は何十万円もかかるものなので、
数千円の差額は全体からすると小さいものに見えてしまいますが、
その数千円で美味しいディナーが食べられるかもしれないし、
1ヶ月の現地の定期代に相当したりします。

まずはエージェント側がしっかりと説明することが本来必要なのですが、
もし説明がないようでしたら細かく確認することも必要です。

大切な留学資金をどう使うか、
お支払いについては慎重に進めていきましょう。
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